動画のアクセス数があまり伸びないので、「ライブ配信をして興味を持ってくれる視聴者を増やすというのはどうだろう」と考えています。ただ、そうすると必要な機材が結構あって、揃えるのと準備をするのが大変そうです。でも、実現できるかどうかも検討せずに諦めるのはもったいないので、調べてみました。

目次

動画配信用パソコン

まずYoutubeのライブ配信とつなげる必要があるので「パソコン」は必須です。OSはLinux、macOS、Windows、Raspbianといろいろ選択肢はありますが、ゲーム機のライブ動画をYoutubeへアップロードできる必要があるので、そこそこの性能が必要になるはずです。たとえば「G-GEAR-i7-8700-GTX1060-500GBSSD搭載ゲーミングデスクトップPC:GA7J-D180T-CP1」あたりでしょう。

グラフィックカードはディスプレイへの描画に影響するところなので、どれくらいの性能が必要なのかわかりませんが、配信しているデータに問題があるかどうかのチェックをすることを考えるとつけてあった方がベターでしょう。とはいえ、チェックをきちんとしようとすると、ライブ配信アップロード用のネットワーク回線とチェック用のライブ配信受信用ネットワーク回線は別に用意する必要が出てきて、回線維持費が結構大変になるので「動いていればいい」というチェックになりそうな気もします。

あと「GPUはムダ?動画編集用PCとグラフィックカードの秘密」によると、動画編集ソフトに何を使うかで、どういったグラフィックカードを用意すれば良いかは、変わってくるようです。また、グラフィックカードはゲーム用と動画編集用とがありそうな感じです。用意するパソコンについて、普段はどういう用途で使うかで、グラフィックカードを何にするか決めたほうが良さそうです。

ビデオキャプチャ

次に必要なのがゲーム機からのビデオ・オーディオデータをキャプチャする装置です。USB経由でキャプチャできるものと、パソコンへ内蔵する拡張ボードがあります。配信用に専用マシンを用意するならパソコンへ内蔵させても良いのですが、そこそこ高価な装置になるので、使い回しがしやすい方が良いでしょう。

ということでUSB接続をするものについて調べてみました。USB2.0 と USB3.0のものがありますが、データ転送速度から考えるとUSB3.0の方が有利だというのと、最近のパソコンはUSB3.0用のコネクタは標準でついているものが多いので、ここではUSB2.0だけしか対応していないものは考えないことにします。

調べてみると「PC用HDMI-キャプチャーボード-編集ソフト付き-GV-USB3-HD」や「AVerMedia Live Gamer EXTREME GC550 USB3.0対応HDMIキャプチャーデバイス 1080p/60fps DV399 GC550」あたりが良さそうです。

なお、ライブ配信をしながらパソコンで録画もするとなると、パソコン側の負荷がかなり高くなることが予想されます。補助記憶装置へのIO負荷も高くなるのでSSDも必須となるでしょう。そういうことを考えるとビデオキャプチャ装置に外付けHDDをつけて、そちらへ録画してくれる機能があった方が安定した動作が期待できます。

Amazonのレビューを見ると、音がずれたり、途切れたりするビデオキャプチャー装置もあるようなのですが、おそらく基本的にパソコンの性能が追いついていないということなのだと想像しています。開始直後はいいけど、時間が経つと発生するのは、バッファリングが追いつかなくなっているからなので、メモリ増設、ディスクを高性能なものにする、CPUをアップグレードする、といった対応が必要になってきて、それは大変そうです。ビデオキャプチャー装置側でマイク入力をしたときに音がずれる場合は、ビデオキャプチャー装置の問題になりますから、その場合は問題が発生しない設定(出力する動画の解像度を低くしたり、フレームレートを減らすなど)にして使う必要がでてくるはずです。なんにせよ、動画と音の処理は負荷が高いのでリアルタイムでの処理を確実にしたいなら、それぞれ別に記録して、あとで編集ソフトで合成した方が何かと良いはずです。

マイクおよび録音装置

次はマイクです。これはビデオキャプチャー装置でマイク・オーディオミキサー入力があるものを用意できるなら、それを使います。ない場合は動画配信用パソコンの方へマイク入力をすれば良さそうな気もしますが、たぶん、それだとうまくいかない気がします。ビデオキャプチャー装置からはUSB経由で音が出力されるため、パソコン側のオーディオ入力はビデオキャプチャー装置と接続しているUSB経由で入力することになります。通常、オーディオ入力用デバイスはひとつしか選ぶことができないので、マイクをパソコンへつけても、どちらかしか選択ができないはずです。

そうなるとオーディオミキサー(音の合成)をどこかでする必要がでてきます。「Windows 10のサウンドコントロール – VIPで初心者がゲーム実況するには@ Wiki – アットウィキ」を見ると、ステレオミキサー機能を使うとパソコンの出力するオーディオとマイクからの音を合成できるような気もします。ただ、これはビデオキャプチャーではなく、パソコンで動画を再生して、そこへ音声を合成したい場合に使える方法のような気がします。

ただ、OBS Studioなどのライブ配信用ソフトウェアではパソコンの音とマイクの音を合成する機能がついているようです。OSの設定ではUSB経由でオーディオを入力して、ライブ配信用ソフトウェアでマイク経由で音声を入力して合成することはできるかもしれません。これは実際に動作させて確認してみればわかるはずなので、あとでやってみようと思います。

とはいえ、結局オーディオまわりで問題が起きそうな感じがするので、「BLUPOW 4K x 2K 多機能 HDMI 切替器 3入力 1出力 + 音声 分離(SPDIF 光・同軸デジタル・RCA L/R・3.5mm音声出力)HDMI セレクター」のような音声分離ができる装置を間にいれて、ここから出力した音を「ammoon コンパクトサイズ8チャンネルモノラル/ステレオオーディオサウンドラインミキサー(電源アダプタ付)」などのオーディオミキサーを使って、マイクからの音声と合成するというのが良いと考えています。

オーディオミキサーの出力は動画配信用パソコンのオーディオ入力とつなげて、これを配信します。オーディオについて、動画配信用パソコンで録音したときに問題が起きるようなら、マイクをオーディオミキサーへ入力するところにオーディオ録音用のパソコンをいれるという方法が考えられます。この程度ならラズパイ(Raspberry Pi 3 Model B+ Base Kit V1 (本体/5V3A電源/ヒートシンク))が使えます。

とはいえ、これらを用意すると、そこそこの値段になりますね…

ボイスチェンジャー

さて、ここで、実は声をそのまま使うのは、ちょっと恥ずかしいのでボイスチェンジャーを使いたいと考えています。ソフトウェアだと「恋声」や「Voxalボイスチェンジャーソフト」がありますから、マイクをボイスチェンジャー用パソコンへつなげて変換したものを、オーディオミキサーへ出力してあげれば良い気がしています。

ボイスチェンジャー用パソコンとしてラズパイが使えないか調べてみたところ、「GitHub – juancarlospaco/pyvoicechanger: Real Time Microphone Voice Changer Python 3.6+ App. Works with On-Line Games and VideoConferences!」が動いたので試してみました。よくテレビなどで「音声を変えてあります」というときのような声になったので、微妙な感じもありますが、これはこれで慣れれば気にならない気もしています。

ということで、ライブ配信への道のりは遠いですが、いつかできると楽しそうですね。

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