ハリウッド映画版オール・ユー・ニード・イズ・キルの結末について、最初に観た時は、意味がよくわかりませんでした。調べてみたところ、いくつかの解釈があるようです。ネタバレを含むので、観たことのある人だけ、読んでもらえればと思います。

まずは、Blu-ray, DVDの宣伝です。面白かったです。

さて、初めて観た時、最後の結末について疑問に思うことがいくつかあるはずです。

  1. 将軍へ前線に行くように言われる前のヘリコプターで目覚めるところからループが始まったのはなぜか。
  2. 軍隊は西部戦線への進行を進めると話をしているが戦いは終わっていないのか
  3. パリで大きなエネルギー反応があってギタイの戦闘力が消失したというようなニュースを将軍が発表しているが、何があったのか

オール・ユー・ニード・イズ・キル – Wikipedia」や映画の英語版「Edge of Tomorrow – Wikipedia, the free encyclopedia」も参考になります。

最初の疑問への回答は、オメガの血を浴びたからのようです。アルファよりもオメガの方が能力が上ですから、戻れる時間も長いと考えてよいと思います。作品の設定はきちんと知らないのですが、ネットで調べると、アルファとオメガでは役目が違ってケイジは両方の能力を手に入れて、スタートしやすい時に戻ったといった意見もありました。

次の疑問については、ギタイの戦闘力は消失したとしても、掃討は必要でしょうから、そのための作戦行動は続いているのだと思われます。パリで何があったのかも、進んでみないとわからないでしょうし。

最後の疑問については明確なものはないのですが、「オメガは同一体だから未来で死んだら、過去のオメガも死ぬ」という解釈の方法があるようです。ただ、これだとそもそも侵略に来たオメガが死んでしまうことになって侵略自体がなくなる気がします。

それで「自分が死んだという情報を過去に送ってしまった」という解釈もあるようです。ただ、これだとケイジとかも死んでしまいますよね。死なないように情報を過去へ送っているのですから、これも無理があるような気がします。

ケイジがヘリコプターにいる間にアメリカ軍を動かしてパリのオメガを倒させたのかもと思ったりしましたが、時間が短すぎるので、無理がありそうです。

ということで、もうひとつあった「オメガが撤退した」という説が有力だと自分は考えています。アルファやオメガの血を浴びた人間を、オメガは探す能力があるということでしたから、ケイジが目覚めたことから、オメガは自分が倒される未来を知ったのではないでしょうか。それに気がついて撤退をして宇宙へ帰ったと考えると辻褄があいます。残されたギタイはオメガがいなくなったので戦闘力がなくなった。将軍は「大きなエネルギー反応があった」としか言っていないので、オメガが倒れたかどうかはわからないのですよね。

ということで、最後の結末についての説明が不足していて、ハッピーエンドらしいことはわかるものの、釈然としない感じでしたが、一応、自分の中では消化できました。面白かったです、はい。